マクロビ(玄米正食)の基本原理について
マクロビオティックの考え方そのものはとてもシンプルです。
玄米と野菜を中心として、その土地でとれたものを、その旬のときに丸ごと食べることでマクロビオティックは完全に実践されます。
化学的で不自然な加工や精製をせずに、自然の恵みをそのまま摂り入れる。
日本が古くから大切にしてきた食事法や生活法であって、それが体のみならず心の健康も作り、維持できるということなのです。
この考え方を食養といいます。
マクロビオティックの実践は次の5つの基準でなりたっています。
1.食品の品質基準
マクロビオティックで使用する食品は、次の品質基準が必要です。
- 身土不二の理念から国内産とくに生活地近隣の食材を優先します。
- 無農薬有機栽培に基づいた農産物を基本とします。
- 遺伝子組み換え作物は避けるようにします。
- 伝統的な方法で作られた調味料や食材を優先します。
2.食品の選択基準
マクロビオティックでは食品を次の基準で選んでいます。
- 主食は玄米、または全粒に近い分搗き米を使用します。
- 動物性食品は近海魚介や小魚にとどめ、畜肉や大型魚肉は避けます。
- 副食は野菜や海藻豆類を主とします。
- 白砂糖、グラニュー糖などの精製糖は使用しません。
- アミノ酸等化学合成された添加物等は控えます。
- 目的に応じて機能性食品を有効に活用します。
3.食品の摂取基準
マクロビオティックでは食事の摂取基準を次のようにしています。
- >一口ごとに最低30回以上咀嚼(そしゃく)すること。
- 食事の量を腹八分目にすること
- 十分な水分を摂取すること
- 旬の野菜を摂ること
4.生活習慣に関する原則
マクロビオティックでは次の生活習慣に留意します。
- タバコは吸いません。
- 酒類は健康な場合に限り、少量嗜んでも構いません。伝統的な酒類を推奨します。
- 間食は、健康な場合の限り、少量許容されます。量に注意してください。
- 睡眠や休息は十分とることが必要です。
- 毎日、適度な運動をすることが大事です。
5.マクロビオティックの料理方法
マクロビオティックによる調理方法には陰陽をふまえ、以下の基本原則があります。
- 一物全体を基本的に皮をむかずに芯や根も工夫して食べます。
- なるべく茹でこぼさない様にあくも有効に利用します。
- 重ね煮や、包丁の入れ方などを陰陽に従って調理します。
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