4日も店を留守にしたため、超多忙の一週間でしたがようやく落ち着いてきました。
遅くなりましたが、熊本・宇土半島の有機みかん農家高岡さんの訪問レポートです。
長年おつきあいいただいていて、高岡さんの園を訪問するのはなんと初めてだったんですね。
宇土半島は熊本市から少し南下したところ、天草半島に向けて突き出た半島で、
デコポンで有名な不知火町がある、遠浅の有明湾と八代湾に挟まれた
風光優美で温暖な土地です。
高岡さん夫婦は、この宇土半島の先端に近い旧三角町で
温州みかんや、レモン、パール柑、不知火(デコポン)、甘夏などを栽培するみかん農家です。
有吉佐和子の複合汚染やレイチェル・カーソンの沈黙の春を読んで
有機農業の世界に入ったという高岡廣美さんは私より少し上の世代で、
奥さんの淳子さんは私よりちょっと年下。とっても仲のよさそうな夫婦です。
高岡さん夫婦は、ずっと農薬や化学肥料、除草剤のお世話にならずに園を営んできました。
傾斜地での除草や管理は骨が折れる作業で、
農薬や化学肥料、除草剤を使わずに果樹を作るのはたいへん手間のかかる作業です。
夫婦2人での作業ですので、そんなに大きくすることもできず
今は約2haの畑でさまざまなかんきつ類を栽培しています。
消費者のみかん離れ、売価の低迷、高齢化や過疎化などで
周囲でも果樹の栽培をやめる人が多い中、
なんと高岡オレンジ園では息子さんが帰って跡をつぐことになったという
喜ばしい話を聞くことができました。
子供はちゃんと親の背中を見て育つんだね。
やはりこのあたりでも、ネオニコチノイド農薬の影響からかミツバチが減り、
クモやいろいろな虫が減っているのを実感するとのこと。
昔はうるさいくらいにブンブンと飛び回っていたミツバチの羽音も
すっかり聞こえなくなってきているそうです。
てくてくで高岡さんのかんきつ類をいただくようになったのはもう15年位前、
お互いきっかけがなんだったか忘れるような昔ですが
それからずっと、無農薬みかんの時代からJAS有機認証の時代へと
お付き合いが続いていきました。
お客様の評判もよく、毎年楽しみにしておられるリピーターの方もたくさんおられます。
秋は9月に酸味のある青切りみかんと、グリーンレモンから店頭に並びます。
温州みかんは次第に色濃く甘くなっていき、
年が明けると和製グレープフルーツのパール柑や伊予柑、ポンカンなどが始まります。
そして今の時期、みかけはいまいちだけど味が濃く、ジューシーな甘夏が全盛期!
昨年からは甘夏と温州みかんのジュースも始まりました。
温州みかんのジュースは加工場の担当者さんから
こんなおいしいジュースは初めてだと驚かれたそうです。
今後はJAS有機認定の国産オリーブの栽培にも手がけたいと語ってくれた高岡さん、
パール柑やらレモンやらたまねぎやみかんジュースなどを
たくさんお土産にいただいて帰ってきました。
最後にくまモンと高岡さんのツーショット!
高岡オレンジ園の甘夏はこちら
文責 立田
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