さんさんファーム農場見学レポート

松川町・さんさんファームにいってきました  (文責:立田)

以前から、「さんさん豚肉」「さんさんソーセージ」でおつきあいのある さんさんファームさんにお邪魔してきました。 さんさんファームがあるのは、松川の町から山を上がっていった高原の湖のほとり。 最高のロケーションです。 途中も道にはサルが我が物顔で歩いておりました。 さんさんファームは、遊休農地を借りて、 環境に負担がない複合循環型農業をめざして 松川町の(当時は)若い農業者たちが集まってはじめました。 黒豚を飼い、出産から生育そしてハムやスライス肉まで 一貫して業者にまかせず生産しています。 飼料も果樹園のりんご、GMOフリーの大豆おから、自分ところで獲れた米など 工夫して安全で環境にやさしい畜産をおこなっています。 また、果樹栽培や加工品の生産にも力を入れていて、 全国の安全な食品を求める消費者グループに主に出荷をしています。 畜産加工部門を取り仕切る原さんは、 森の家(さんさんファームのゲストハウス兼加工所)の管理人でもあります。 老朽化した森の家を立て直して、セミナーハウスやレストラン、 はてはハンバーグや餃子の生産をする加工場も作りたいと、まだまだ夢は広がります。 ロケーションは最高なのでうまく軌道に乗ると楽しいでしょうね。 黒豚は味がいいけど脂身が多い、 消費者はどうしてもおいしい部位ばかり求めたがり余る部位が出てきて ソーセージにしても余ってしまうのが悩み・・ などひとしきり精肉の苦労やこれからの夢をお聞きしたあと、畜舎へ。 かわいい豚の赤ちゃんなどに癒された後、 豚の飼料の話、飼育の話、病気や暑さ対策、出産の話などを伺いました。 この辺の詳細は録音してきましたので後日詳細お伝えできるかと思います。 さてさて、今年から「てくてく」では さんさんファームさんからお肉だけでなく、 りんごやなし、プルーンや干し柿、ジュース、ジャムなどをいただくことにしました。 さんさんファームの代表であり果樹担当の宮下さんから、果樹のお話を聴きました。 生産しているのは、幸水、二十世紀、南水などの和梨や、 オーロラ、ルレクチェ、ラフランス、あと初めて聞く名前でバラードという種類の洋梨、 つがる、ジョナゴールド、王林、ふじや ピンクレディーという名前の春まで持つ品種のりんご、 あとは柿やもも、すももやプルーンなどを生産しています。 今年から水野さんの果物と並んで登場しますので楽しみにしていてください。 さんさんファームでは水野さんとこと同様、 除草剤は使わずできるだけ農薬の世話にならないような栽培を目指しています。 下の写真の赤っぽいひもは、虫害を減らすフェロモントラップ。 このひもでオスの生殖活動を抑え子が生まれないようにして害虫を減らしていきます。 ちなみに白い紐は誘引のためのロープです。 一般にはビニールひもを使いますが、 さんさんファームの果樹園では環境のことを考えて土に帰る紙製のひもを使っています。 なかなか、目に見えある形ではわかりませんが、 お肉もりんごもたえまなく研究して工夫を重ね、 できるだけしっかりした味のものを、そして安全なものをという努力は みえないだけにしっかり伝えていきたいと思っています。 たとえば干し柿。 有名な市田柿ですが今はイオウ無くん蒸でやっているところなんてほかにないです。 ちょっと気を許すとカビで全滅してしまいますし、 見た目を気にする農協などは絶対に無くん蒸の干し柿を受け付けません。 さんさんファームでは、干し柿はいっさいくん蒸することなく、 安全でおいしい干し柿を作ります。 宮下さんは 「干し柿はイオウくん蒸を一回するごとに、市田柿のほんらいの味から離れていく。 昔のようにイオウくん蒸しない最高の味の干し柿はもう市場で見かけることはない」 と話していました。 「農家のこだわり」 ネット通販の世界などでは、あまりにも陳腐になってしまった言葉ですが、 ほんとうに使うべきところで使いたいと思いました。 まずは来週ジュースから「てくてく」に登場します。 先日試飲のジュースをいただきましたが、とってもおいしくいただきました。 楽しみにしていてください。 「農家のこだわり」さんさんファームの果物やお肉、加工品をどうぞよろしくお願いします。 なお、さんさんファームさんは放射能測定伊那谷市民ネットワークの法人会員さん。 放射能検査もばっちりです。(先日りんごの検査をしました。不検出です。)   (立田)  ]]>

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