冷えとりの目標は冷え症を治すことでも病気にならない強い体をつくることでもありません。あなたの中のあらゆるトラブルを自分で治る力をつけることです。
薬膳の話しの続きです。
食べ物には薬同様すべて効能があります。でもその前に薬膳では自分の体質を知る必要があるそうです。
体質の分類は「熱」と「寒」、「実」と「虚」、「湿」と「燥」に分類され、それぞれ
熱はのぼせやすい
寒は冷えやすい
実はエネルギッシュ
虚はパワー不足
湿は水分がたまっている感じ
燥は乾いた感じですね。
冷えやすく疲れやすく肌が乾燥しやすい人は「寒・虚・燥」赤ら顔でいつも汗をかいていてやたらげんきでポチャッとしているような人は「熱・実・湿」です。
体質は夫婦や親子で違ってあたりまえですので、普段はそんなに気にしなくても体調を崩したり風邪をひいたときの食材は体質によってかわります。
漢方で風邪のとき、実証の人には葛根湯、虚証の人には桂枝湯というように、薬膳でも「熱」の体質の人の風邪には大根、「寒」の体質の人には蓮根というように処方が変わってくるんですね。
「平」といってどんな体質の人にも問題なくとれて効き目も穏やかなものもいろいろあります。
たとえば、風邪をひいて熱が出た時にはスライスしたにんじんを水から煮て、はちみつで甘みをつけ温かいうちに飲むと発汗や利尿を促し、体質関係なく誰でも安心して飲める風邪のときの薬膳の処方です。
病気の時の薬膳の処方はちゃんと勉強しないと難しそうですが、食べ物を五行図に従い酸・苦・甘・辛・鹹(しおからい)の五味や青・赤・黄・白・黒の五色に分類して、肺の調子が悪い人は山芋、豆腐、にんにくなどの白いものを食べるといいなど、五行にしたがって食材を選ぶところなど、冷えとりともあい通じますので、薬膳の本も一冊家に常備しておくといいかもしれませんね。
きのうはまきちゃん先生、今日はお師匠さんの話を聞いて、冷えとりの小ネタをまたたくさん仕入れました。
明日からまた、その話題を俎上にのせていろいろと考察していこうと思います。
それではまた。おやすみなさい。