秋の土用が終わり、いよいよ暦の上では冬です。
冬は五行でいえば「水」腎臓や膀胱、泌尿器科系と婦人科系のトラブル、耳や髪の毛、骨の異常や骨折、腰痛、関節痛が多発しやすい季節です。腎臓を温めて健康にしてあげないと、局所だけ治しても何度もトラブルは繰り返します。
「腰が痛い」多くの方がかかえているトラブルです。
病院に行っても湿布薬を出されるくらいですし、ならば整体に通ってみてもその時はよくなっても、いずれまた繰り返します。
重い頭を体に乗せて、いろいろと複雑な動きをしている私たちは、生まれながらにして腰痛になりやすい宿命を負っています。特に椅子に座っている姿勢は立っているときより2倍も腰に負荷がかかっています。意外や意外、座った姿勢を長く続けているほうが立って体を動かすよりよっぽど腰に負担が来ているのです。
腰痛の原因は様々あります。
一つは冷え、そして運動不足、また体のバランスの崩れなどが腰痛の大きな原因です。
月経が近くなると子宮が重くなり骨盤は開いていきます。でも冷えたりストレスで骨盤内の筋肉が縮んでいるとうまく骨盤が開きません。子宮も冷えてしまいます。運動不足の人、寝不足の人、辛い物やアトラクションなど刺激が好きな人がなりやすいといわれています。生理前に背骨と骨盤のつけ根や仙骨のあたりが痛くなったり、お尻のほっぺがぴくぴくと痛い人は、下腹部の冷えが一番の原因です。下半身特に足元と下腹部をしっかり温めましょう。腹巻は必須アイテムです。
妊娠中の腰痛は筋力不足と骨盤の開きが足りないから、また産後の腰痛は開いた骨盤がバランスよくしっかり閉じていかないことが理由に挙げられます。骨盤の開閉についてはこちらを読み直してみてください。
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運動不足も腰痛になります。筋力が落ちてくると体を支える力が弱くなって骨や関節に負担がかかり、腰痛になりやすくなるからです。
筋肉と言ってもここでいうのは腹筋やスクワットで鍛えるアウターマッスルではなく、骨盤底筋群というインナーマッスル。普段体を使って仕事している人なら骨盤底筋群も鍛えられますが、そうでなければ、楽して簡単に骨盤底筋群を鍛えましょう。
女性の整体院きらくかんの奥谷まゆみさんがおすすめの方法はゴルフボールを足の裏でゴロゴロさせる方法。テニスボールをかかとのちょっと前で踏んだり背中と床の間に入れて、お尻をぐっと持ち上げたり。ほかにも方法はいろいろありますので自分で調べてみてください。
腰痛の原因は冷えと運動不足(インナーマッスル)、そしてもう一つは体のバランスの崩れです。
姿勢の悪い人は腰痛になりやすいですね。丹田に意識を集中させてゆっくりお腹で呼吸して、体幹をしっかりまっすぐにして立つ練習もしてみましょう。ヨガや太極拳、ゆる体操なども腰痛にはいいようです。温ちゃんはスワイショウをやっています。
いつも腰痛を抱えているあなたは、もしかしたらあまり歩いていないんじゃないかしら。
一番簡単な体操は歩くこと。すっと背を伸ばして大股で歩くと子宮の冷えもとれ、姿勢もよくなり、骨盤底筋群も鍛えらえます。
そして半身浴。冷えとりをしていると腰痛も改善してきます。それとともに自分にとってあと何が問題で腰痛が消えないのかわかってきますので、なによりまず冷えをとることから始めてみてくださいね。
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「腰痛診書」 奥谷まゆみ・菅原順二著
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