世の中を五行で見るシリーズ第2夜!
きのうは人類というでっかい話をしてしまって、鼻の穴が大きく膨れ上がった温ちゃんです。
今日はまた思いっきり卑近なお話「お金」を五行図でみていきます。
お金は五行でいうと、そう文字通り「金」ですが、これは私たちがものを買ったり売ったりする生きているお金です。貯金・借金・マネーゲームの数字だけの眠っているお金はすべて「土」にあたります。
体を血が循環していると私たちは健康でいられます。同じようにお金がぐるぐる世の中を回っていれば社会は健全です。
「モモ」「果てしない物語り」の著者ミヒャエル・エンデは死の前年、私たちを不幸にするお金は、お金がお金を生むお金であって、私たちがパンを買ったりする生きているお金は決して人を不幸にすることはないといいました。(エンデの遺言)
そう、世の中に利子という仕組みができてから、本来「金」であったお金は「土」の性格を帯びてしまったのです。マホメットもあれほどダメだよといっていたのにね。
地域通貨の一番の特徴である利子を生まないというのは、そんなところから来た考えなんですよ。
お金が「土」の性格を帯びると、私たちはお金の心配をしなくてはならなくなって(木克土)、お金が世間のステータスになり(土克水)、愛情も戦争もお金で動くようになり(火生土)、お金がお金を生むマネーゲームが隆盛します。(土生金)
それでは私たちはどうすれば、お金に思い煩うことなく幸せでいられるのでしょうか。
それは「土」の性格を帯びたお金から離れたところにいることです。
借金はしない、ローンもしない、保険に頼らない、そして貯蓄もしないこと。貯蓄はお金を借りることと同じ「土」性のお金です。
もっとストレートに言えば銀行にあまりいかないで暮らせるようになることです。(ネットバンクも一緒よ)
労働で得たお金は使うことでぐるぐる廻ります。実体のない数字だけのお金にふりまわされなければ私たちも私たちの社会も決してお金によってふりまわされることはないはずです。
ま、そうはいっても現実目の前のローンもあるでしょう。子供の学費に思い煩うことだってあるはずです。
それでもお金には2種類あるってことだけ覚えていれば、これからの人生で役に立つこともあるかもしれませんねってお話でした。