最近鼻水垂らしている子供ってあまりみかけませんね。
ウイルス、細菌、カビ、微生物。
ヒトも含めすべての動物と植物は微生物との共生によって生かされています。
植物でいえば根粒菌や菌根菌と呼ばれるカビが土中の栄養を集め成長の糧となります
昆虫などは体の3分の1が膨大な数の微生物で占められているため、どんな有機物でも栄養とすることができるのです。
人の胎児は無菌状態です。
ところが産道を通るときに1平方センチメートル当たり10~100万個の母親譲りの常在菌が赤ちゃんの皮膚にひっつきます。
この菌は口から鼻から皮膚から侵入して3日から4日で体内に定着します。
この常在菌が赤ちゃんのこれからを生き抜く基礎となります。
そして母乳からIgAという抗体を、へその緒を通してIgG抗体を譲り受けます。
そうして成長とともに食生活や環境にあわせて私たち自身のオリジナルの常在菌環境が体内にできていきます。
赤ちゃんの誕生直後の胎便はほとんど無菌ですが、数日後の便には1グラム当たり100億個の微生物が認められるそうです。
私たちは体内にビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌や、大腸菌やウェルシュ菌などの悪玉菌を飼っています。
といっても善玉菌・悪玉菌とは私たちの勝手な言い分
健康な体であれば多種多様な微生物が絶妙なバランスで体内で暮らしてます。
善玉菌も悪玉菌も一緒に私たちの消化を促したり、毒出しを助けたりしてくれているのです。
ウイルスだって一緒です。
ヘルペスウイルスが小腸の機能を高め子供の成長を助けてくれるとか、エイズウイルスが下垂体機能を高め新しい人類の一つ上の精神志向を促してくれるという「ウイルス進化論」というのもあるくらいです。
そう考えると微生物すべてをばい菌だと思うのはどうでしょう。
除菌スプレーや抗菌グッズでやっつけようという考え方がそもそもおかしいんじゃないのかなと思ってしまいます。
ふだんから体にたくさんの微生物を飼っていて、それらの微生物が体内で切磋琢磨していれば、ちょっとくらい外からばい菌が入ってきたって恐れるに足りません。
むしろ手をよく洗え、うがいしろ、風邪をひいたらやれ注射だ抗生物質だでは、感染症という微生物の侵入でおこる病気に簡単に負けてしまいます。
泥遊びした手でおにぎり食べたって、家に帰ってうがいをしなくたって大丈夫大丈夫。
帰ったらすぐに「キレイキレイ」のほうが不自然だと温ちゃん思うのですが、これって少数派?
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温ちゃんの冷えとりハンドブック
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