たかが白湯、されどさゆ
やせる、きれいになれる、冷え体質が改善できると
冷えとりさんにも人気の白湯(さゆ)。
たかが湯冷ましがなんでそんなに人気なのかしら?
朝の胃腸はまどろんでいます。
そこへいきなりコーヒーや冷水では
胃腸もびっくりしてしまいます。
ゆっくりと胃腸を起こして活動させてあげると、
身体も自然とゆるやかに目覚めます。
自然に温まった胃腸は消化や代謝もスムーズになります。
温かい白湯は朝一番の飲み物に
もっともふさわしいのではないでしょうか。
白湯はお水を沸かして、
沸騰したら泡がぶくぶく立つくらいの火力にして
良く沸かし(少なくとも3分、できれば10~15分)、
沸かした後そのまま冷まして温かいくらい(50度前後)になったら、
コップ一杯分をすするようにゆっくり飲みます。
残りは保温ポットに入れて時々飲むといいようです。
白湯といえばアーユルヴェーダの飲み物。
中国では木・火・土・金・水の五行ですが、
アーユルヴェーダでは世の中の神羅万象は
風(ヴァーダ)、火(ピッタ)、水(カパ)の
三要素(ドーシャ)で成り立っているそうです。
お水は文字通り水(カパ)。
カパの性質は冷たく重いものですが、沸かすことで
火(ピッタ)の要素が加わり十分に沸騰させることで
風(ヴァーダ)の要素も加わって、
火風水のバランスが取れるといいます。
火の性質が加わることはわかるけど
風の性質って何よ。
風の特徴の一つは軽さ。
白湯は十分に沸騰させて軽くなることが大事です。
軽くなった白湯は甘く感じます。
口から入ったものはまず胃で消化されます。
この消化する力を消化の火(アグニ)といって、
生命活動を司る13のパワーの中心に位置すると
アーユルヴェーダでは考えているそうです。
五行でも消化器=土はセンターを張っていましたね。
中心はずれるとバランスを失います。
コマが良く回るのは中心がずれていないからです。
混じりっけなしの水を沸かして
冷ました白湯は火風水のエネルギーバランスがとれた、
まさに究極の中庸飲料。
朝一杯の白湯を空っぽの胃に流し込むことで、
身体の中心にある胃はセンターを取り戻します。
センターが定まれば体は恒常性(ホメオスタシス)を
取り戻そうとバランスをとっていきます。
だから朝起きて最初に飲むのは白湯、
それも梅干しやしょうがなどを入れないまじりっけなしの白湯を
アーユルヴェーダではおすすめしているんですね。
朝一の白湯は別にして、半身浴の後の白湯とかは
梅干しとかレモンとか入れて飲んでも構いません。
白湯の身体への作用は栄養分ではなく、
エネルギー(オージャス)と考えます。
バランスを崩し火のエネルギーが亢進すれば高血圧になりますし、
水のエネルギーが乱れれば足の冷えや低血圧、
風の乱れはのぼせ、膀胱炎や更年期障害などと
なってあらわれたりします。
陰陽五行と一緒、アーユルヴェーダでも、
心身のバランスがとれた状態が理想です。
バランスの中心を確認するために朝一杯の白湯を飲みましょう。
冷えとり健康法には白湯は出てきませんが、
温ちゃんはいいとこ取りで構わないと思います。
朝一杯の白湯はお金もかからない、害もない、
自分でできるってことですので
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