食品ロス王国にっぽん
日本では毎年廃棄されている食べられる食品の量は600万トン以上
世界中の食糧援助総量の約2倍といわれています。
また日本ではグルメの国フランスの約3倍の食品が
口に入らないまま日々廃棄されています。
冷えとり温ちゃん最新記事
温ちゃんの冷えとりハンドブック
食品ロスの実態
日々の食べ物に事欠く人達が世界にはいっぱいいる一方で
大量に廃棄されていく食品たち。
食品ロスの問題はどこに原因があって
私たちは何ができるのでしょうか?
食品ロスの半分は、実は生産や流通の現場ではなく
私たちの家庭内でおきています。
それは買いすぎて余らせた食品や食べきれない量だったり
賞味期限切れであったり・・
消費期限と賞味期限
消費期限と賞味期限の違いはご存知ですか?
消費期限は、文字通りその日までに消費すべき食品です。
消費期限は余裕をもって設定してありますが、それでも
おなかの調子が悪い時や免疫力が落ちている場合は
期限が過ぎたら口に運ぶのは控えましょう。
一方で賞味期限は「おいしく食べられる期間」です。
賞味期限が過ぎてもすぐに捨てる必要はありません。
むしろ切れてからがおいしいものだってあります。
たとえば鶏卵の場合たいてい賞味期限は2週間程度ですが
これは生食の場合の期限ですので
目玉焼きやゆで卵にすれば期限後でも問題ありません。
乳製品や納豆なども消費期限ではなく賞味期限の場合は
切れたからってすぐに捨てないで
自分の体調と匂いや舌などの感覚と相談して、
できるだけ早めに食べきりましょう。
賞味期限の罠
実はこの賞味期限が
食品ロスの大きな壁だって知っていましたか?
企業はカビや食中毒の事故などのリスクを恐れ
賞味期限を短く設定したがります。
3分の1ルール
たとえば製造から3ケ月後の検査でも
細菌の上昇や劣化がみられなくても
賞味期限は1か月にしたりします。
そのしわ寄せは当然ながら流通や消費の現場に押し寄せて
食品ロスを増やします。
業界には1/3ルールという商習慣があって
問屋は賞味期限の1/3を過ぎたら卸さないし、
小売りはおおむね2/3を過ぎたら
棚から撤去するようにしています。
お店によっては期限が間近なものは
見切品として販売したりしますが
量販店などではそのまま廃棄される場合もあるそうです。
欠品ペナルティ
またクリスマスやバレンタインなどのイベント時には
欠品ペナルティというのがあって、
大手食品業界では品切れを起こした場合メーカーは
販売店に罰金をはらわなければならないそうです。
そのため、メーカーは在庫切れを恐れてどうしても
見込みより多く製造するのが商習慣になっています。
たくさんの恵方巻が節分後に廃棄された映像を
見たことがある方もいると思いますが
売り切れを許さない消費者にも、
責任の一端はあるのではないでしょうか?
私たちができること
それでは私たちができる食品ロス対策って何でしょうか?
たとえば
★買い物前に自宅の棚や冷蔵庫の中を確認する
★空腹の状態で買い物に行かない、帰宅途中にコンビニによらない
★お店ではすぐ食べるものは棚の手前からとる
★店頭での品切れに寛容な態度でいる
★メニューを決めて材料を買うのではなく
冷蔵庫の余り物をおいしく調理するノウハウを身につける
★賞味期限はおいしさの目安と考え、五感をもって判断する
★外食時に注文しすぎない、食事時に作りすぎない
★見切り品は食品ロス軽減食品なので積極的に買いましょう。
★クリスマスや節分、土用ウナギの日などのイベントは1日遅れで楽しむ。
★宴会などで食べきれなかったものはタッパーに入れて持ち帰る。
※店に拒否された場合はその理由を聞いてみる
★食品ロスを支援にかえるフードバンク活動について知る、参加する
などなど、まだいろいろありますので自分で調べてみてね。
本屋に行くと食べ方のマナー本が並んでいます。
家庭でも社会でも食事マナーはうるさくいわれることが多いのに
なぜ買い方マナーは誰も口にしないのでしょうか。
売る人も買う人も、世の中も幸せになれる買い物マナー
弱者や未来の人の食べる権利を奪わない消費行動。
私たちに必要なのはそんな三方よしの消費行動かもしれませんね。
今回も冷えとりとあまり関係のない話題ですみませんでした。
でも、体や心を温めるのと同様、国も社会も循環させて温めてあげることが
ほんとうの冷えとりの使命じゃないかななんて温ちゃんは思っています。
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