古血と瘀血の話
病いを克服するための冷えとり
お風呂に10時間入る、20時間入る。夏でも湯たんぽは6個。
靴下はいつも10枚以上重ねてはいて、ズボン下も6~8枚。
できるだけ、何も食べずにただ半身浴を繰り返す。
お風呂のお湯は毎回半身浴のたびにドロドロににごり
長年溜め込んだ毒だしは七転八倒の苦しみの連続。
信じられないかもしれませんが
冷えとりによって深刻な病いの淵から這い上がってきた人たちの冷えとりです。
冷えとりといっても下半身の冷えをとることによって健康、美容、ダイエットを目的にしている場合もあるのに対して
病いを克服するための冷えとりは、ほとんどのエネルギーを毒出しに集中させていることが特徴です。
半身浴は20~30分で体が芯まで温まり、そこからが毒だしの時間だといわれます。
だから30分を一日に3回繰り返すより、一回で90分入ったほうが排毒できることになります。
キーワードは「ふるち(古血)」と「おけつ(瘀血)」
子供が喜びそうな言葉ですが、「ふるち(古血)」「おけつ(瘀血)」が
病いから健康を目指すときのキーワードです。
ふるち(古血)とはドロドロネバネバ、老廃物や有害物質をためこんだ血液です。
そんな古血が滞っている状態をおけつ(瘀血)といいます。
血液循環が悪くなると酸素や栄養を体のすみずみまではこぶ機能が衰え、
いっぽうで老廃物や有害物質を排出する力が低下します。
だからまずは、半身浴などで下半身の血の巡りをよくして全身に気流を循環させることが大切になります。
これがまず冷えとりの第一歩です。
血の巡りがよくなると内臓も温まり働きが活発になり、毒を出す力も強くなります。
ですので、下半身を温める冷えとりの第一歩でも通常は、びっくりするような効果や影響が現れるでしょう。
強力なデトックス
でも体に深刻なトラブルをかかえている人は、さらに強力な排毒が必要になります。
それが長時間の半身浴や極端な少食、たくさんの湯たんぽだったりするんです。
当然排毒も半端ないものがありますので、
よくなるまでに苦しいまでのめんげんを体験することになります。
そんな体験談をいくつか聞きましたが、みんなあっけらかんと明るいのね。
病を克服した自信があるからなんでしょうか。
ふだん私たちは、ここまでの冷えとりは必要としていませんが、
いざとなれば、病いを治す手段を持っているという安心感はとてもありがたいものですね。
抗がん剤や放射線に頼らずにがんを治したい、
全身真っ赤にただれたアトピーを何とか治したい
いつまでも若々しくはつらつとしていたい
痩せたい、子供がほしい、月経痛を何とかしたい・・・
冷えとりの目的は違っていてもやることは一緒です。
「頭寒足熱、腹七分、心はまるくおだやかに」
自分の冷えとりをこれからも淡々と続けていきましょう。
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