温ちゃんです。
温ちゃんが冷えとりについて書きはじめて早いもので1ヶ月。
今日から2クール目のお話を始めます。
今回からはちょっとつっこんだ話や難しい理論もありますが、ついてこれるかな?
女も男も子供も年配者も、すべての人に「冷え」は存在します。
脳の体温は約36.5度、それに対して足先の体温は高い人で31度、低い人ですと30度より低い人もいます。
上半身には、心臓や肺、胃や肝臓など発熱する臓器が集まっていますが、下半身は発熱する器官がなく、何もしなければすべての人が上半身より下半身のほうが冷えていて当然です。
また人間は直立歩行を始めたときか心臓から一番遠く下にある足まで来た血液が重力によって戻りにくく、血行が悪くなる宿命を負っています。血行が悪くなるとますます血管が縮み、老廃物も溜まりやすくなり、ますます足先が冷えてきます。
ここまでは復習です。
心臓から大動脈に送り込まれた血液は、まず脳と腕に分岐し、残りは胃や腸、肝臓、腎臓、脾臓、膀胱や生殖器に分岐しながら、左右の脚にわかれ、指先までめぐり、戻ってきます。戻ってきた血は、生殖器のわきをとおり合流し、心臓に戻っていきます。
37度近くあった血は、からだをめぐり足先に行くにつれて冷えていきます。足先は血管も細く血の流れも悪くなりがちで、老廃物もこういったところに溜まってきます。
また、足先で冷えた血は、戻っていくときに生殖器をはじめとした下半身の内臓も冷やしながら心臓に戻っていきます。
冷えた臓器は働きが悪くなり、その結果いろいろな障害となってあらわれてきます。
また、冷えによって下半身の血の巡りが悪くなると、心臓はもっと血を流そうと圧力をあげます。
そして脳や心臓の血圧が上がり高血圧による様々なトラブルにつながっていきます。
つまり下半身、特に足を温めることで血の巡りがよくなり、結果上半身と下半身の温度差が減り、血圧が下がり、また内蔵も温まり活性化し、からだのいろいろな障害がなくなっていく、というのが血の巡りから見た冷えとりの説明です。
人の生命としての営みは
入れる(食べ物や皮膚、呼吸から体内に入れる)
巡らせる(酸素や栄養を血液によって全身に巡らせる)
出す(排泄、汗、呼吸、発熱、排毒など)
の3つだけです。(愛するとか歌うとか運動するとか、そういうのは別の話ね・・)
まずは、血をスムーズに巡らせること。そこから冷えとりはスタートするんですね。
明日は、「出す」ことについて書いてみたいと思います。