薬膳と大根

こんにちは、温ちゃんです。4000いいね!ありがとうございます。

マクロビオティックでは陰性とされている生姜やにんにくですが、薬膳では体を温める食品(熱性)とされています。逆にマクロビオティックの陽性食品の大根やごぼうが薬膳では体を冷やす食品(寒性)なんです。

これはどういうことなんでしょう。

ヒントは薬としての作用というところにありそうです。薬として考えてみると体を温める生姜は「熱」、体の熱をとってくれる大根は「寒」なんです。

薬膳とは、食品はすべて薬の作用を持つという考えから、五行思想にしたがって私たちの体調や体質、季節や環境などにあわせて薬を処方するように食事をとるという考え方です。「薬食同源」といって、患者の体調をみて薬を処方するように、中国では母親は食事を通じて家族みんなの体調管理をしていたそうな、おそるべし中国のお母さん。

風邪をひいて熱が出た時、自然療法では大根で解熱します。大根は陽性の食品ですが、薬としての薬効は解熱なんですね。第一大根湯とか、大根はちみつとか。

第一大根湯は解熱や発汗のパワーを持った処方です。風邪の高熱のほか、急性腎盂炎、急性膀胱炎、急性中耳炎、耳鳴り、腰痛、じんましん鼻炎や動物性たんぱく質やニコチンの解毒に効果があります。

【材料】
大根おろし・・・大さじ山盛り3
しょうがおろし・・・大根おろしの1割
しょうゆ・・・大さじ1
熱い三年番茶・・・約400cc

作り方は梅しょう番茶と一緒、飲んだらふとんを頭までかぶって40分、そのあと汗を拭いて湯たんぽをしてぐっすり眠りましょう。汗をかかない場合は汗をかくまで飲んでふとんをかぶるを繰り返します。

大根はちみつはスライスした大根をはちみつ漬けにしたものです。常備しておいて、お子さんが風邪で熱が出た時などにお湯で割って飲ませてあげてください。

のどの痛みなど風邪が進行した場合は、第一大根湯第二番というのを飲みます。こちらはれんこんや干しシイタケが入ります。
気になる方は下記の本を買ったり、図書館などで借りたりして読んでみてください。いろいろな知恵が詰まっています。

【からだの自然治癒力をひきだす食事と手当て 大森一慧著 1,785円 サンマーク出版】

薬膳では、その人の体質に合わせて処方されます。

処方があっているかどうかどう判断するか知っていますか?

飲んだり食べたりしておいしければ体が欲している、受けつけている。そしてまずいと感じるときは体に合わないまたは効かない時なんですって。

同じ人でも症状の変化やその時の体調でおいしく感じたりまずかったりすることがあります。

それが自然なんですね。私には無理ですって?

大丈夫!冷えとりをしていると、そのあたりの感覚も鋭くなってきます。

ところで薬膳もおもしろそうですね。明日はもう少し薬膳の話をしてみようかしら。
kaze