基礎代謝の話し

「頭寒足熱腹七分こころはまるく穏やかに」というのが、冷えとりのすべてですが、もう一つ何か加えろといわれれば、温ちゃんはこう答えます。歩きましょう!

温ちゃんです。ボスは45歳を超えたころから余った栄養がすべてお腹につくようになってしまいました。

中年になると人は基礎代謝の能力が急に低下して、必要な栄養素をエネルギーとして燃焼する能力が急に衰えます。とくに脂肪の分解が悪くなりそれだけ太りやすくなる、つまり中年太りの主な原因は基礎代謝の低下によるのです。

基礎代謝というのは体温を維持したり血液を循環させたりというエネルギーで、冷えとりをしていれば基礎代謝は上がり、血液に溶け出した脂肪も排泄されやすくなり、中年太りにもなりにくくなります。

それでも加齢というものはすべての人が避けることのできないものです。カロリーの最大の消費者である筋肉が若いころと同じように脂肪を燃焼してくれないということでしょうか、基礎代謝の低下と筋肉の衰えはだいたい同じようなカーブを描くことがわかってきています。

腹筋を鍛えたり腕立て伏せをしてもいいのですが、実は足には体全体の筋肉の七割が集まっています。つまり、大きな筋肉を動かしてカロリーを消費させるには歩くことが一番である理由はそういうことなんです。

歩くことはエアロビクスと同じように有酸素運動になります。ダイエットである時期からなかなか痩せないという人は基礎代謝を抑えて、餓死から逃れようとする防衛反応が起こります。これを「ホメオスターシス効果」といいますが、歩くことをしていれば基礎代謝が上がりますので、このダイエットの停滞期を楽にクリアできるそうです。

また、歩くと人と会ったり、いろいろなものが目に飛び込んで来たり、角の店からいい匂いがしたりといった様々な情報が目や鼻や頭の中にインプットされます。この刺激が単調な仕事や生活のストレスから解放してくれて、メンタルにもいい影響を与えるとも言われています

ダイエットやストレス予防のほかにもウォーキングには血管年齢が若返る、心臓病リスクが減る、生活習慣病の予防になる、骨が丈夫になる、よく眠れるようになる、便秘が改善する、風邪をひきにくくなるなどの効能が分かっています。

なによりタダで手っ取り早く、誰でもできる一番簡単な運動です。

お腹まわりが気になってきたアナタ、運動嫌いのそこのキミ。まずは歩くことから始めてみませんか?

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