コレステロール値をさげ、心臓病を減らすということで、一時大人気だったリノール酸。70年代にはバターよりマーガリン、リノール酸万々歳というのが世の中の風潮でした。
ところがオメガ6系脂肪酸のリノール酸はアレルギーを誘発し癌を増やすということで下火になって、今は亜麻仁油やエゴマ油などオメガ3系脂肪酸が大人気です。
オメガ3は、認知症予防やコレステロール低下、骨の健康維持、炎症を抑える、ガン予防、メタボ防止に効果があるといわれ、青魚の油にも多く含まれています。なおオメガ3は熱に弱いのでドレッシングや生食などに使うことをおすすめします。
また動脈を詰まらせる飽和脂肪酸が多いから体に悪いといわれ嫌われていたココナッツオイルは、今やケトン体といわれる中鎖脂肪酸が多く含まれるから、ボケ防止や若返りの効果ありと大人気です。
いいといわれていた油が悪者にされ、良くないとされた油がもてはやされるようになったのはいったいどうしてでしょうか?
ボケ防止にいいアレルギーにいいとさかんに宣伝される油ですが、そもそも油は調味料であって健康食品ではありません。
リノール酸だって必須脂肪酸と言って私たちの食生活にはかかせない油です。多く摂りすぎたから問題になったことを忘れてはいけません。エゴマ油がいい、ココナッツオイルがいいとどんどん摂りましょうというのは違うんじゃないでしょうか。
私たちはそもそも、油を摂りすぎてます。油の摂りすぎは乳がんやにきび、フケ、肌荒れを引き起こします。また不妊の原因のひとつに油の取りすぎを指摘する人もあります。揚げ物は陽性がつよく、どんなに自然の油でも体を陽性に傾けてしまいます
有史以来ずっと油は貴重品でした。江戸時代に揚げ物や炒め物に油を使えるのは一部の富裕層、少ししか取れない油は照明や工業製品に使うのが精いっぱいでした。
もう一つ大事なのが、油がどのように作られているかです。圧搾法といって釜で炒った胡麻やなたねを機械でギュッと絞った油は上質ですが、今の油はほとんどが溶剤抽出法といって、有機溶剤に油を溶かして作った工業製品です。
また、国内に入ってくる遺伝子組み換えなたねのほとんどは飼料用か油かという形で私たちの口に入ってきます。
そして、パーム油の生産のため森林が焼き払われたマレーシアや、ナタデココブームでいっときはよかったもののブームが去った後路頭に迷ったフィリピンの労働者のことを考えるとココナッツオイルの流通もよほど注意深くする必要があるのではないでしょうか。
油の製法、遺伝子組み換え、環境と第3世界・・・
油の効果効能ばかりに目がむきますが、私たちは油の質や価値についても思いをはせてみる必要があるんじゃないでしょうか。
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ココウェルのココナッツオイルはフィリピンの農民の幸せも考えて販売しています
亜麻仁油