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冷えとり温ちゃん最新記事
温ちゃんの冷えとりハンドブック
空腹で体が若返る!?
ダイエットの敵、余分な脂肪はなんのためにあるんでしょうか?
それは食料備蓄です。
ようやく食料にありつけても次はいつ食事にありつけるかわからないという長い歴史をかいくぐって生き延びてきた私たちの祖先は、余分に食べたら太る体のメカニズムを獲得してきました。
そう、少し食べただけで太る体質は、人類の進化の証しなんです。
人はお腹やお尻の脂肪だけでなく肝臓や筋肉にグリコーゲンという形でエネルギーの備蓄をしていて、栄養が不足しても肝臓や筋肉の備蓄から切り崩すので、そうそう簡単にはお腹の脂肪を減らすことはできないんですって。
一生けん命デトックスしても、それ以上に毒になる食品を、毒になる食べ方で食べ続けていればいつまでも体の症状は消えません。
でも食べる量を減らすのって、すごく大変じゃあないですか?
食べる量を減らす一番の方法はよく噛むことです。
それも最初の15分だけでOKです。
脳は最初の10~15分は満腹感を感じるセンサーを出さないようになっています。
だから食べ過ぎる人はたいてい早食い!しかもよく噛まない!普段の食事でも高級料亭で食べているつもりになりましょう。
まずは姿勢をよくして、軽く首をかしげてにっこり笑います。
優雅に箸をとり、一口食べたら箸を置き、目と口を閉じゆっくり噛みしめます。
一口うん百円のつもりになれば、温ちゃんなら知らないうちに味を噛みしめます。
15分経ったらいつもの調子でかまいません。
そうなれば脳も満腹センサーを発揮しますので決して食べ過ぎることはないでしょう。
よく噛むと、唾液がたくさん出ます。
唾液が消化吸収を助ける話はみなさんご存知だと思いますが、ほかにも唾液には口の中の細菌を洗い流す働きがあり、むし歯や歯肉炎の予防につながります。
また、唾液に含まれるペルオキシダーセという酵素が食品の発ガン性を抑えることでガンの予防につながるともいわれています。
最近注目されているのが空腹になると生命力を活性化してアンチエイジングを司ると言われるサーチュイン遺伝子(別名:長寿遺伝子)です。
この遺伝子は人をはじめ動物が空腹になると老化や病気を食い止め寿命をのばす働きをするとのこと。
また空腹になるとオートファジーといって、細胞のゴミを掃除して活性化させてくれるなどの仕組みが体には備わっていると言われています。
病気で臥せっている家族などに、「栄養がつかないと体が持たないから」と無理に食べさせるのはどうなんでしょう。
本人が食欲がないときには、体が病気に勝とうとして空腹を求めている場合があることを、私たちは頭の隅に入れておいてもいいのではないでしょうか。
プチ断食
大きな健康のトラブルを抱えていない人にとって、いつも空腹でいなさいというのは、ちょっと酷なものがあります。
というか、そんなことまでしなきゃいけないんだったら健康になんかなんなくていいという声が聞こえてきそうです。
そんなときはプチ断食が有効です。
なぜならプチ断食でもサーチュイン遺伝子とオートファジーの活性化には十分有効だからです。
本格的な断食は専門家のもとでしなければ難しいのですが、週末を使ったプチ断食なら私たちにもできそうですね。
人が空腹になると、モチリンやグレリン、アディポネクチンなど聞きなれないホルモンがいろいろ出て、サーチュイン遺伝子が体中の細胞をリセットしてくれます。
そう、お腹が「ぐー」となったら、それが若返りと免疫力アップのゴーサイン。
すぐに食事をしないでしばらく空腹を楽しみましょう。
プチ断食は、人が本来持っている自然治癒力などを目覚めさせ、新陳代謝を促進させ腸内環境を整える手っ取り早い方法です。
サーチュイン遺伝子にしっかり活躍してもらおうと思ったら、一食抜くだけでなく3日間くらいかけて初日に少しずつ食事を軽く少なくしていって、中日は何も食べない、3日目は朝はおかゆだけ、昼くらいから少しずつ食事を戻していくくらいのサイクルで断食することが必要になってきます。
まったく食事を取らない2日目は水は多めを心がけてください。
あ、アルコールは水じゃないですからね。
特に2日目には厳禁です。
本格的な断食は難しいというあなたもこれなら週末を利用してできますね。
また、まったく食事を抜くのではなく野菜ジュースを飲む、少しのお粥を食べるなど「ゆるファス」もありです。
未経験者は最初はきついので無理がないようにしてください。
実はプチ断食、2日目までは辛いのですが、3日目には感覚も研ぎ澄まされ体も軽く、なんかリフレッシュした!という感覚が押し寄せてきます。
そして、何度かプチ断食を繰り返していると、お腹はスッキリお肌はキレイに、腰はきゅっと締まって、見るからに健康になっていくという、実にお金のかからない健康法なのです。
ただしダイエットを目的にしてしまうと、無理な少食や栄養不足を引き起こしてしまいます。
あくまで免疫力をアップさせ健康になることを主眼において無理な断食をひんぱんに繰り返すことは控えてください。
余談になりますが、暴飲暴食のあとはしっかり半身浴をして翌日は一日だけでもプチ断食してみてください。
きっと体は「今回だけは暴飲暴食はなかったことにしてあげる」と言ってくれるはずです。
日常の食事量について
育ち盛りのお子さんなどは朝もしっかり食べたいでしょう(一日5食だって足りないくらいだって)
また若いうちは規則正しい生活で体にリズムを覚えさせることも大事なことです。
でも、あなたが既に成人していて、そんなに体も使わない仕事なら毎日朝昼晩きちんと食べなくたっていいんです。
むしろきちんと毎食摂っていてはカロリーオーバーになること間違いなし。
ちゃんと食べなければいけない、ちゃんと睡眠を取らなければいけない、熱があるときは風呂に入ってはいけない…などの思い込みはなくしましょう。
冷えとりでは、安心で安全なものを食べようという前に、「食事はよく噛んで、食べ過ぎないようにしましょう」と言っています。
人は十分に与えすぎると怠けてしまうように、胃をはじめとした消化器官も、多くを与えると持て余してしまいます。
少ないくらいが消化器官もしっかり働き丈夫になります。
また、間食をやめて胃に休む時間と渇望感を与えることも大事です。
「一日3回規則正しく食事をして、一日30品目以上を、そして最低でも一日千五百カロリーはとるようにしましょう」って常識は私たちの頭の中にしっかりこびりついています。
だから食欲がないときも「栄養失調になるかも」病気のときも「食べなければ元気になれない」ってついつい思ってしまいます。
そんな強迫観念が体に影響して、脂肪などがエネルギーに転換される働きをセーブさせ、一食抜いただけで貧血で倒れてしまったりもするんです。
脂肪や酵素は無理して入れなくてもちゃんと体が作ってくれます。
外から入れれば体も怠けてしまいます。
また、カルシウムが足りないからって、牛乳飲んだりサプリで補ったりしても腸が受け入れなければ吸収されません。
たとえ吸収されてもカルシウムの調整をしている腎臓の働きが悪ければ十分な役には立ちません。
ついでにいうと牛乳は子牛さんの飲み物です。
ところで、冷えとりを長年やっている人でも、おいしいスイーツがなかなかやめられないとか、冷たいビールだけは欲しいという人も多く、冷えとりで一番最後までできないことのひとつが「好きな食べ物飲み物はやめられない」ということのようです。
でしたら、その分しっかり半身浴をして温めましょう。
冷えたビールは体を冷やすから、ぬるくして飲んだらいいという人もいますが、ちょっとそれは勘弁して欲しいな。
陰陽調和
実を言うと冷えとりって、温めることではなく、調和させることです。
体を冷やす性質を「陰」温める性質を「陽」、そして最終の目的は陰陽調和です。
この調和というキーフレーズで食べ物を考えるとき、体を温める食品と冷やす食品をバランスよく調和させて食べるという発想が生まれます。
人の体はもともと陽性です。
体の中を流れる気も陽の気のほうが多いため、肉や魚など陽性のものばかり食べるとバランスが崩れて陽性に傾いてしまいます。
その一方で、現代日本では若い女性を中心に陰性に傾きすぎる食生活をしている人が多いのも事実です。
特に添加物と白砂糖と生野菜。
そんな方は少し無理してでも季節に関係なく陽性の食品をしっかり摂る必要があります。
陰陽に従って体を温めるものを中心に摂りますが、あまり頭でっかちになってもいけません。
大事なのは個々の陰陽ではなく調和をとるということです。
大根は陽性の野菜ですが大根の葉っぱは陰性です。
葉っぱも一緒に食べれば陰陽の調和がとれます。
椎茸は笠は強い陰性ですが、軸は陽性です。
一緒に食べましょう。
肉を食べたら野菜を食べる。
生野菜のサラダを食べたら三年番茶や玄米コーヒーを飲む。
夏には体を冷やすものを、冬は温めるものを意識して食べる…また陰陽調和って言っても陽性のものと陰性のもの両方を食べなさいっていう単純なお話でもありません。
お肉やバター、生クリームなどがたっぷりの西洋の食事は身体をあたためます。
陽性に傾きすぎると体調を崩すのでそれを打ち消すために甘いデザートやサラダで身体を陰性に向けようとします。
でも陽性のきつい食品と陰性のきつい食品で中庸(中間)にしようとすると身体にはとても負担が大きいのです。
できれば中庸の食品である玄米を中心に穀物や野菜、海藻など、陰陽はあっても極端ではない食材を中心の食生活をしたいものです。
野菜を切るときなど、ちょっとしたシーンでも、この陰陽調和は応用できます。
玉ねぎは回し切りで切ると陰陽の調和が取れます。
回し切りとは、マクロビオティックの切り方で自然の流れに逆らわない切り方であるとともに、切った一片一片に陰陽を備え持つようにした切り方です。
しいたけも人参も横向きではなく縦向きに切ってできるだけ切った野菜にも陰陽を備えもつようにします。
え?そんなことまで考えて切るのって言われそうですが、こんな応用編もちょっと頭の片隅に入れておいていただけると嬉しいです。
マクロビオティックでいうところの穀物中心・身土不二・一物全体に沿った食生活をしていれば自然と調和がとれていますので、ことさら陰陽を持ち出さなくても大丈夫です。
旬のもの、自然のもの、手作りのものは添加物や有害物質が少ないというだけでなく、本能を正しく働かせ、冷えを防いでくれます。
冷えとり=体を温めるものではなく、冷えとり=気血の循環です。
気血の循環に必要なのは陰陽の調和なんですね。
マクロビオティック
冷えとりの人にとって、マクロビオティックは陰陽とか「肉や砂糖を避けて玄米と野菜を食べるひと」というイメージが強いかと思いますが、マクロビオティックの本来の意味は、大きな視点に立ち(マクロ)命を活かす(ビオ)方法(ティック)です。
もちろん、その中心には食事法があるんですが、それはマクロビオティックの世界観にたどり着くためのひとつの手段にすぎないそうです。
もともとマクロビオティックには、肉や魚を食べてはいけないという教義はありませんでした。
だって、漁師町に住んでいて新鮮な生の魚がいつもふんだんにあるのに食べないなんて、かえって不自然じゃございませんか?ともあれ、マクロビオティックの考え方には私たちが普段の食生活で取り入れたい知恵やヒントがたくさんありますので、一度マクロビオティックのおさらいをしてみましょうね。
マクロビオティックの4つの原則って知っていますか?
1)穀物中心
2)身土不二
3)一物全体
4)陰陽調和
この4つの原則を元に、自分の状況や目的にあわせた食事体系をデザインすることがマクロビオティックです。
深刻な病気を治すステージの人と、ふだんの健康を食で維持したいと考える人では当然食事の内容が違ってきます。
穀物中心の食事は、マクロビオティックの大原則です。
これは石塚左玄という人が「人類は穀食動物だ!」と言ったことから始まります。
ヒトの歯は草食動物のそれとも肉食動物のそれとも違って、主に臼歯(きゅうし)で出来ています。
32本という人間の歯のうち、穀物をすりつぶすための臼歯が20本、野菜を切るための前歯(切歯)が8本、肉や魚を食いちぎるための犬歯が4本という割合は、人の食べ物が穀類中心であったことの証なんです。
そして日本人の場合はお米を主体に野菜や豆類や海藻、そしてハレの日に食べる肉などの伝統的な食事法が、この歯の割合にほぼ合致するそうです。
そう、和食は本来そのままマクロビオティックだったのです。
あなたがもし食養(マクロビオティックにそった病気療養)を必要とする病気を抱えているのでなく、普段の健康を維持したいというステージにいるのなら、和食中心の食事をして少食を心がけて、冷えとりをしていれば、無理に肉を抜いたりフルーツを食べないようにしたりする必要はありません。
身土不二というのは、簡単に言うと「あなたの体は、食べ物をはじめとした環境からできている」ってことです。
食べ物は当然ですが、その土地の空気、湿度、温度、光、土壌菌や微生物などもあなたの体を作っている要素です。
身土不二でいうところの食べ物は、その土地でとれたものだけでなく、その季節にとれたものという意味も含んでいます。
あなたの住んでいる土地で、その季節に自然にとれるものを中心に食べていれば問題ありません。
熱帯に住んでいる人がバナナや芋類を主食にしていて、エスキモーが肉を中心の食生活をしているのも身土不二ですし、私たちはお米や海藻や四季折々の野菜を中心にした食生活をしていれば、それが身土不二です。
「郷にいりては郷に従え」ということわざがあるように、その地域の伝統的な食習慣は、その土地で暮らすための一番やさしい食体系なんですね。
玄米を食べよう
米を白くすると粕(かす)になり、米を健康にすると糠(ぬか)という字になります。
玄米は理想の完全栄養食です。
玄米には「生命力」があります。
玄米は蒔けば芽が出ます。
白米とぬかをいくら蒔いても芽はでません。
部分の総和は全体にはなりません。
「生命力」は「全体の調和」によって発揮されるとマクロビオティックは考えています。
これは、冷えとりにおいて私たちの体が内臓や手足など個々のパーツで独立しているのではなくホリスティックな存在であるといっているのと一緒です。
命とは部分の総和ではなく、全体である、という考えをマクロビオティックでは一物全体と呼びます。
玄米に限らず、なんでもできるだけ丸ごと食べたほうがいいと考え、たとえばかぶや大根は葉っぱも食べ、ごぼうや人参はできるだけ皮をむかず、小魚も頭から尻尾まで食べたほうがいいと、マクロビオティックでは言っています。
さらにに言えば丸ごと食べられない大型の動物や魚などはあまり食べないほうがいいということです。
もっとも最近では、一物全体食にもお悩みがあります。
それは玄米の胚芽部分や野菜の皮に農薬や放射能が集まるということです。
玄米や野菜はできるだけ無農薬の物を選び、農薬が心配な食品は皮をむいて食べるという臨機応変さも必要な時代ではないでしょうか。
一物全体はあくまでマクロビオティックの指針の一つです。
アクを取った方がおいしいスープもありますし、里芋の皮は温ちゃん好きではありません。
冷えとりもマクロビオティックもガイドであってドグマではありません。
自分の判断は大事です。
また、たまに体質的に玄米が合わない方もおられます。
そんな方は無理して玄米を食べなくても分搗き米にしたり雑穀などを活用しみるのも手です。
料理と食事は楽しくておいしくなくちゃね。
信州安曇野で綺麗な水と空気で育ったJAS有機玄米
重ね煮
陽の気は温かいところにあって下に向かいます。
陰の気は冷たいところを好み上に昇る性質を持っています。
だから下半身の冷えがとれると気がぐるぐる回りだし、陰陽の調和が取れるってお話をしました。
これってもしかして料理に応用できるのでは?お鍋の底に陰性の強いきのこや海草を入れ、ナスやトマト、キャベツや葉物野菜、芋や根菜というように、少しずつ陽性になるように食材を入れてゆっくり下半身じゃなかった鍋の底をあたためてあげると、お鍋の中で陰陽の食材が調和して、おいしい料理が出来上がります。
これを「重ね煮」といって陰陽調和料理の基本です。
それではまずは、基本の重ね煮から。
どの本でもどの教室でも最初に習うベーシックな重ね煮です。
使うのは人参、玉ねぎ、しいたけ(またはしめじ・エリンギなど)量としては人参:玉ねぎ:きのこ=1:4:1です。
比率としてはだいたい人参小1/2本、しいたけ1袋、玉ねぎ中2個くらいでしょうかね。
みじん切り、千切り、サイコロ切りいずれでも結構ですが、だいたい同じ大きさに切ります。
まず最初に切ったきのこを鍋に入れ、平らにならし軽く押さえます。
次に玉ねぎ、最後に人参を入れたら、軽く全体に塩をふります。
この塩は味つけ用の塩ではなく素材の旨みを引き出すための塩ですから入れすぎないように注意してください。
底の厚い鍋が理想ですが薄いなべしかない場合は焦げ付かないように誘い水をすこ~し入れてください。
鍋のフタはできるだけ穴のないものを選び、とろ火でじっくり煮ます。
匂いを嗅ぎますとまずきのこの煮える匂いがして次に玉ねぎ、最後に人参の匂いがします。
焦げ付かないように軽くゆすっていただくのは構いません。
出来上がった重ね煮はいろいろな料理のベースになります。
味噌汁の具にしたり、トマトとバジル、オリーブオイルを混ぜてパスタソースにしたり、いろいろと使えますので、本や料理サイトでいろいろ調べてみてくださいね。
重ね煮は、水を入れず野菜の水分だけで煮ますので、タッパーに入れて冷蔵庫にストックしておけば一週間くらいはもちます。
様々なシーンで使えますので、少し多めにつくりためておいてもいいかと思います。
基本としては水分の多い野菜が中心の時はお水は入れず、水分が少ない場合は誘い水として少しだけ鍋底に水をいれます。
そして最後は塩を載せふたをしたら弱火でゆっくり煮ます。
重ね煮は、肉や魚を入れても構いませんが(肉魚は一番上に乗せます。
野菜の美味しさを引き出すパワーが強いので、まずはぜひ野菜のみの重ね煮にトライしてみてください。
重ね煮でつくった料理は、素材の持つ本来の甘味やうまみが陰陽の気によって最大限に引き出され、だしや調味料なしでびっくりするほどおいしくなります。
え?ほんとう?というあなた。
一度重ね煮と逆の順番で煮た鍋を味比べしてみてください。
おもしろいですよ。
重ね煮は冷えとりの料理版です。
なんだかお鍋の中でかぼちゃやしいたけが半身浴しているみたいで楽しいですね。
白砂糖の害について
暑くなってくると、ついつい清涼飲料水に手が出てしまいますね。
実は、この清涼飲料水、すっごいたくさんのお砂糖が入っているって知っていますか?口にするものの中で一番からだを冷やす作用が強いものなんだ?って聞かれたら、それは白いお砂糖ですって。
もう極めつけの陰性食品なんだから。
砂糖の害っていえば、虫歯?太る?ちょっと聞きかじった人だと、切れやすくなるみたいよ…とか、どれもその通りなのですが、実は白砂糖の害はそれだけではないんです。
たとえば、頭痛、耳鳴り、難聴、パーキンソン病、虫歯、歯槽膿漏、蓄膿症、中耳炎、気管支炎、水虫、関節炎、脱毛、リューマチ、膀胱炎、腎う炎、肺炎、アレルギー性鼻炎、日和見感染症、がん、脳卒中、痔、高血圧、骨粗鬆症、白内障、緑内障、アルツハイマー、痴呆、精神疾患、湿疹、じんましん、腎障害、肝炎、めまい、浮腫、子宮筋腫、月経不順、生理痛、月経前症候群、不妊、尿漏れ、頻尿、肥満、脂肪肝、糖尿病、低血糖症、便秘、下痢…
ってほとんどの病気かよ!書いていて怖くなってきちゃうよ。
白砂糖は、体内で一気に吸収されます。
あっという間に血糖値があがり、跳ね上がった血糖値を下げようと大量のインシュリンが放出されます。
ご飯のようにゆっくり吸収される糖に対しては適切な量のインシュリンが分泌されますが、白砂糖によって一気に上がった血糖値を下げるためには、とにかくいっぱい出しちゃえと過剰なインシュリンが放出されますので、血糖値が乱高下して、めまいや頭痛になります。
また、急に下がった血糖値をあげようとアドレナリンが放出されます。
スポーツなどの時には、それも必要なときがありますが、日常においては体の中がしっちゃかめっちゃかになりホルモンバランスが狂います。
そして血液が砂糖水のようにどろどろと粘着性を持ち血流が悪くなり内臓が揃って冷えて、働きが悪くなります。
内臓が冷えると、毒素が溜まって病気になるっていうお話は前にしましたね。
もう一つ、内臓が冷えると副交感神経の作動がおかしくなります。
副交感神経は心臓をはじめとする臓器を無意識に動かしている神経で、子宮が冷やされれば副交感神経の誤作動で生理痛や生理不順となってあらわれ、膀胱が冷やされれば頻尿や尿漏れとなって現れます。
白いお砂糖の代わりには、精製度が低くいっぺんに体内に吸収されることのない粗製糖や、水飴、ハチミツ、メープルシロップ、アガべ、ドライフルーツなどがありますが、これら代替甘味料もあまり摂りすぎるとよくないようです。
そう、何事もほどほどにね。
食べ物の食べ合わせの話
脂の乗ったトロや霜降り肉、バターと卵と生クリームをふんだんに使った贅沢なスイーツ。
困ったことに体によくないというものは、私たちが大好きなものだったりします。
誰でもひとつやふたつある甘美な誘惑との上手なつきあいかた。
まずはたばこ。
たばこのニコチンは肺のフィルターをつまらせて全身を酸欠状態にしてしまいます。
そのニコチンのデトックスを一番促してくれるのが味噌です。
毎日意識して味噌汁を飲みましょう。
お酒が好きな人は肝臓に負担がきています。
お酒の前にしじみの味噌汁やウコン、二日酔いには柿やかんきつ類などのビタミンCの多いものが役立ちます。
日本酒と相性がいいのは自然塩。
アルコール(陰性)の毒を陽性の塩が中和してくれます。
塩辛や昆布、佃煮などの塩気のある肴と一緒にたしなみましょう。
酒全体としては精製して陰性に傾いた蒸留酒(ブランデー・ウイスキーなど)より、醸造酒(ワイン・日本酒など)を、醸造酒の中では陽性度の高い純米酒をおすすめします。
整体師さんやマクロビオティックマスターのなかでも、良質の日本酒を少し飲むのは血行を良くして体にはいいといわれる方もおられます。
ワインは陰性が強いので肉や魚を食べるときに飲むことをおすすめします。
日本人の体質や生理は乳製品に向いていません。
乳製品は体の消化反応が追いつくよう、少量だけ楽しみましょう。
生の牛乳や生クリームはなるべく避け、発酵させたヨーグルトやチーズを食べるほうが体への影響はずっと少ないといわれています。
バターやチーズを使った料理には、陰性でアルカリ性のきのこを添えましょう。
現代の乳製品は、自然からかけ離れたニセモノも多く、また牛の飼育中に添加されたホルモンなどの心配もありますので乳製品を摂るのなら、できるだけ自然の環境で育て加工された本物を選ぶことをおすすめします。
動物性の脂肪は融点が高く、体内で固まりやすいので肉の消化には体内の酵素を多量に使います。
肉を食べたら3倍の葉物・大根・じゃがいもなどを食べると酵素の帳尻があうといわれています。
しいたけやごぼうのスープ、豆、スプラウト、りんごなどもいいです。
牛肉にはブロッコリー、ピーマン。
鶏肉にはしいたけ、ねぎ、胡椒やにんにくなどのスパイス類、豚肉にはしょうがが相性がいいといいます。
一番体温の高い鶏肉(40度)を食べるときには陰性の強いつけあわせを考えましょう。
陰性の強いカレーに最適の肉は鶏肉です。
ちなみに体温が一番人間に近いのは豚(38度)です。
動物性のものを食べるとき、一番相性の悪いのは砂糖です。
動物性タンパクと砂糖のセットはがん体質を作ります。
魚はかんきつ類やたっぷりの野菜を一緒に食べましょう。
陰陽で見ると海岸近くの小魚は陽性、遠洋の大きな魚は陰性といわれています。
海岸近くの魚はみょうが、少しはなれたさんまなどには大根、その先のかつおにはしょうが、遠洋のまぐろにはわさびを添えるといいといわれます。
酸化が早いさばには酢の陰性で酸化を遅らせます。
えびやかに、いか、かきなどの甲殻類も酢、内陸の魚の鯉は味噌やしょうゆが毒消しにいいと考えられています。
砂糖は食べ物で毒だしすることはできません。
どうしても甘いものがほしいときはビタミンやミネラルの多い粗製糖や黒糖、蜂蜜やメープルシロップなどにしましょう。
あ、あと全般的に毒?と思うものを摂るときは海藻も効果的です。
糖質制限について
糖質をカットするだけでお腹いっぱい食べても痩せられると大人気の糖質制限ダイエット。
お肉やバター、乳製品だってへっちゃら、糖質さえ制限すればおなかいっぱい食べても痩せられるなんて、とんでもないとマクロビアンや冷えとりさんにはあまり評判芳しくない糖質制限ですが、そこに真実はないのでしょうか?糖質制限していないあなた、今日のお昼は何を食べましたか?おにぎり、サンドイッチ、トースト、うどんにパスタにラーメン。
軽い食事のつもりでも私たちは毎日たくさんの炭水化物(=糖質と食物繊維)を体に入れています。
主食をこんなにいっぱい食べられるようになったのは人類の歴史で見ればつい最近です。
そう現代人は糖質を摂り過ぎているというのは間違いのない事実です。
糖質をたくさん摂取すると血糖値が上昇し、それを抑えるためにインシュリンが分泌されます。
インシュリンは余った糖質を中性脂肪に変え、太る原因になります。
糖質は制限すべきでしょうか?「うどん、パン、ご飯などの主食を抜いて、そのぶんお肉やおかずをガッツリ食べなさい」という糖質制限ではなく、「うどん、パン、ご飯などの主食を減らし、だからといってそのぶんおかずを増やすことをしない」糖質摂取正常化が正しい方法だと温ちゃんは思うんです。
主食を減らすのは簡単です。
白いご飯、白い麺、白いふわふわのパンをやめ、玄米やずっしり重い噛み応えのあるパンを選択しましょう。
玄米はそれだけでひとつの宇宙。
私たちのからだに必要な栄養素をバランスよく含んでいます。
いっぽう白米は、玄米からビタミン、ミネラル、酵素や微量元素などを取り除いた、ほとんど炭水化物(糖質)だけのお米です。
白米を食べ始めたころの江戸は、近郊の村より病気が多くなり「江戸わずらい」と呼ばれたそうです。
お米の中にはたくさんのでんぷん(炭水化物)が含まれています。
でもそのでんぷんを分解吸収するにはビタミンBが必要です。
玄米はそのビタミンBをぬかの部分にたっぷり含んでいます。
白米ででんぷんを栄養とするためには、ほかの食品やサプリメントでビタミンBを補ってあげなければいけません。
結局、肉、魚、砂糖など他のもので補おうとするのですが、バランスがとれず病気の元となってしまったり、挙句の果ては主食の米は糖質ばかりで太るからと、ダイエットの敵のように言われたりします。
よく噛んでゆっくり食べれば糖質のとりすぎも心配いりません。
炭水化物が糖質に変わるのもゆっくりなので急にインシュリンが分泌されて中性脂肪が増えるといった心配もいりません。
玄米、玄パン、玄パスタをゆっくりよく噛んで食べる、大事なのはこれだけなんですね。
でも、今までどんなダイエットもダメだった人が糖質制限でやせたと聞けば、内心穏やかではありません。
ダイエットをいつも失敗する人は食べものへの執着が強い人、お腹いっぱい美味しいものを食べてしかも痩せたいという欲深い人です。
肝臓と消化器も悪いかもね。
体を温め血をめぐらせる、そのことで内臓も元気になり食べる量もコントロールできるようになってきます。
まわり道のようですが、がっつり冷えとりすることが、ダイエットへの近道なんですね。
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冷えとり温ちゃんは、リンクと引用フリーです。出典冷えとり温ちゃんのみ明らかにしてくださいね。
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●冷えとりワールドへのいざない ●冷えがない人はいません ●忘れてはいけない運動の大切さ ●冷えとりは自分でできる健康法 ●人は3つの営みで生きている ●からだの言い分 ●腹七分目で免疫力アップ ●冷えとりで痩せるってホント?
冷えとりの基本は、靴下の重ね履きではありません。最初にやってほしいのは半身浴。この章では半身浴を中心に、半身浴や足湯、湯たんぽ、靴下の重ね履きなどひえとりのやりかたについて詳細にお伝えしていきます。
●冷えとりの基本は半身浴 ●お風呂の楽しみ ●入浴剤の話 ●お風呂のかわりに足湯 ●さあ、いよいよ次は重ねばきです ●重ねばきのやり方 ●絹製品の洗い方 ●レギンスとレッグウォーマー ●湯湯婆(湯たんぽ)は寝ているときの半身浴 ●呼吸法で大事な腹式呼吸 ●みなさんお悩みの靴 の話
現代社会に住む私たちは、日々様々な毒素を体にためています。出すことの大切さとその方法、そして冷えとりではめんげんと言われる好転反応について、この章ではお伝えしていきます。
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●女性は冷えている ●妊娠・つわりと冷えとり ●布ナプキンにしてみたら ●経皮毒の話 ●冷えとりと布ナプキン ●経血コントロール ●月のカレンダー ●女性に多い便秘の悩み ●男性と冷えとり
冷えとりは、東洋医学に基づいた民間療法です。陰陽五行は、冷えとりという航路になくてはならない航海図です。すすむべき道に迷ったとき、めんげんや毒出しで原因をみつけたいとき、陰陽五行はきっとあなたの役に立つはずです。
●陰陽って何 ●五行のお話 ●相生と相克 ●望診法 ●エゴ(我執)について ●五行の長所と相性 ●五味調和 ●体内時計と五行 ●魂の進化
私たちの体は食べ物でできています。体を温めることと同じように、何を食べるか、どう食べるかはとても大事なテーマです。ここでは体を温める食べ物のみならず、断食やマクロビオティックなどについてお伝えしていきます。
●空腹で体が若返る!? ●プチ断食●日常の食事量について ●陰陽調和 ●マクロビオティック ●玄米を食べよう ●重ね煮 ●白砂糖の害について ●食べ物の食べ合わせの話 ●糖質制限について
東洋医学では症状即療法と言って、熱が出た咳がとまらないなどはすべて体が治そうとして仕組んでいることと考えます。日本古来からの知恵である民間療法や自然療法を知ることで、できるだけ病院や薬に頼らずに健康でいる方法について、この章では考えていきます。
●自然療法 ●風邪は神様からのプレゼント ●こんにゃく湿布 ●サラサラ血液とどろどろ血液 ●ヒートショックプロテイン ●千島学説と血液のお話 ●操体法 ●砂浴
体を温めることで、心や社会までも温めることができます。自分のことだけでなく世のなかや地球環境や魂の進化にまで温活と冷えとりはかかわってくると私たちは考えています。この章の記事こそが実は温ちゃんが一番伝えたいことなんです。
●心の冷えとり ●星に願いを ●レッテルを貼るということ ●買い物の話 ●セックスと陰陽 ●男社会と冷えとり ●幸福とは ●人間の成長と五行の話