温ちゃんです。お盆ですね。暑さも盛りですが暦の上ではもう秋です。
今日は、水虫・糖尿病に続く症例別冷えとりの第三弾。月経異常についてです。
今日のお話も長いですよ。
下半身が冷えることによる影響でもっとも顕著なもののひとつが、月経の異常です。
逆にいえば婦人科系のトラブルのほとんどは、冷えとりを行うことにより驚くほど軽減します。
月経のリズムは脳の中枢にある脳幹が司っていて、ここから分泌されるホルモンが卵巣と子宮に規則正しい信号を伝えます。
このホルモンバランスが崩れることによって卵巣・子宮への伝達リズムが乱れ月経が不規則になるといわれています。
さらに内分泌腺(ホルモンを分泌する視床下部や下垂体などの器官)と自律神経系は連動していて、このバランスが崩れると、自律神経系のトラブル(頭痛、月経痛、めあまい、のぼせ、むくみ、動悸、発汗、疲労感、耳鳴り、眼精疲労、不眠、吐き気)となって現れることもあります。
更年期障害、つわり、PMS(月経前症候群)などもホルモンバランスと自律神経バランスの乱れが原因です。
以前お話させていただいたように下腹部は足もとの次に冷えがたまりやすいため、婦人科系トラブルには半身浴や重ねばきなどに加え特にショーツの重ね着や深型ショーツ、腹巻、布ナプキンの併用をおすすめします。
足もとと下腹部が温まりますと、体組織に停滞している不要物質や老廃物が血液やリンパに排泄され、主に肝臓と腎臓を通して体外に排泄されます。
冷えとりをはじめると月経が乱れたり無月経になることもよくあります。また月経血が黒い色になったりゼリー状の塊となって出てくることもありますが、すべて好転反応(めんげん)ですので、心配せずに冷えとりを続けてくださいね。
さて、それではお約束の陰陽五行説で婦人科系のトラブルについて見ていきましょう。
まずは陰陽。
月経の周期が短すぎるひとは、多くは陽性の冷えタイプです。
活動的で面倒見がいいのですが、ストレスを中に溜め込んでしまうことが多いようです。
どちらかというと痩せ型に多いタイプで、筋肉が固く、緊張しやすく肉食や辛いものが好きな人が多いタイプでもあります。
肉や乳製品を避け、野菜を多く摂るようにしましょう。玄米は少しやわらかめにするとよく、味付けの際には調味料が偏っていないか気をつけます。五行にも通じますが「酸・苦・甘・辛・鹹」のバランスを心がけましょう。
海藻は誰にでもいいような気がしますが、このタイプの方は摂りすぎを注意するようにしてください。
根菜や丸い形の蒸し野菜がおすすめです。煮物は長く煮すぎないように。
月経の周期が長いひとは、こちらは陰性の冷えタイプです。
物静かで思慮深く根気がある反面、神経質な一面もあわせもつ方が多いようです。
薬を飲んでいる人や添加物に無頓着なひと、甘いものや乳製品、アルコールが好きな人が多いのもこのタイプです。
ストイックな反面、スイーツの大食いなどの反動も大きいですね。
そのくせ、食べ物の陰陽は気になる人が多いので、食卓に向かっているときは「おいしいかな」「からだ冷やさないかな」と難しい顔をしないで、「おいし~」「幸せ~」と、できれば声に出して食事を楽しみましょう。
※タイプわけはあくまで便宜的なものです。無理に自分をタイプにはめ込まないでね。
次は五行説
婦人科系は「水=腎」です。
婦人科系トラブルは五行説では腎臓が弱っていることにより引き起こされるといいます。
腎臓を元気にさせるには、冷えをとるほかに、どんなことが大切になってくるでしょうか。
食べ物は陰陽のバランスのほか、水分を取り過ぎない、甘いものと過食をさける、朝食は抜くか少なくする。主食を多めにするなど。
果物もからだを冷やすので陰性タイプの人は注意してください。
入浴は大根干葉の入浴がいいそうです。
小豆かぼちゃは腎臓を元気にさせる定番ですし、こんにゃくパスタや生姜シップも腎臓に有効な手当てです。
ストレスも腎臓に負担をかけます。半身浴でからだとこころのコリをとり、おう揚とかまえるようにできるといいですね。
また、金生水といって、今の時期の肺・大腸を元気にさせてあげることも腎臓にとってはうれしいことです。
「腎は先天の本」といって、腎臓は体中すべてのエネルギーの源です。
精力減退やEDなどでお悩みの男性にとっても、腎臓が元気になることがお悩み解決の道です。
またアンチエイジングを司るのも腎だそうですよ。
腎臓の働きが生き生きしてくると、髪も黒々とし、お肌もみずみずしくつやが出てきます。
アンチエイジングといえば更年期も気になるところですね。
次回は更年期についておしゃべりしてみようと思います。