芳香剤や柔軟剤の話
自然の香りと不自然な香り
コーヒーの香りでほっとしたり、キンモクセイの甘い香りに秋を感じたり・・・
本来自然のいい香りは脳によい刺激を与え、心と体をリラックスさせてくれるものです。
テレビのコマーシャルでは、香りつき洗濯洗剤や柔軟剤、芳香剤であふれています。
人工的に合成された香りの主成分はアントラニル酸メチルなどの化学物質
電車やバス、ドラッグストアや車用品店でかいだ匂いによって頭痛や吐き気、倦怠感を訴える人は数年前に比べ急増しているそうです。
タバコの煙のように受動嗅香とか副流香とでもいうんでしょうか、自分ひとりの意識だけでは防ぎきれないのが大きな問題です。
人工香料は毒
こういった「香り」商品の匂いは「高残香」と呼ばれ、鼻腔にへばりついていつまでも残る仕掛けがされています。
そしてこの香りが脳に刷り込まれ、嗅覚が鈍くなってさらに刺激の強い香りを求めるようになるともいわれています。
神奈川県が柔軟剤15点の香りをしらべたところ、香りの強さを示す臭気指数は、大半の製品で県が定める住宅地での工場排水の規制値レベルを超えていたそうです。
洗濯洗剤の芳香成分、自動車や居間におかれた芳香剤の香り、化粧品や入浴剤の人工香料
もちろん食品に添加された人工香料もすべて毒です。
嗅覚は原始的な感覚
体内に入った人工香料は肝臓や腎臓を痛めつけます。
「めんげん」は楽しい！とか言ってせっせと排毒するのも大事です。
でも、その前に体に入れないよう、匂いのきついところへは行かない、家庭内に人工香料の入ったものは持ち込まないなどの防御も大切です。
世の中では草むらの匂いや土の匂いを嫌う人が増えているいっぽうで、化学物質で加工された柔軟剤や芳香剤、消臭剤を求める人は増えているとのこと。
嗅覚は人間の感覚の中でもっともプリミティブな感覚だとか。
食事のたびにまず匂いを嗅ぐ人は一番最後まで生き残る能力のある人です。
ほのかな香りの中に郷愁を感じたり、和服美人とすれ違った瞬間漂ってくる清楚な残り香。
そっちのほうが粋でよっぽど風流ではありませんか。
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