石川理恵(いしかわりえ)
ライター・編集者。1970年東京都生まれ。雑誌や書籍でインテリア,子育て,家庭菜園などライフス タイルにまつわる記事,インタビューを手がける。著書に『10年着るための衣類ケアブック』『身軽に 暮らす』(技術評論社),『自分に還る 50代の暮らしと仕事』(PHP研究所),共著に『家事の呪縛をとく ノート』(主婦の友社)などがある。
石川理恵 著
四六判/176ページ
技術評論社
「これからの世の中により必要な考え方ってなんだろう?」
経済発展が右肩あがりの時代は過ぎ,戦後からの「大企業に定年まで勤める」という安定は終わりを迎えています。大量生産・消費社会からの見直しが求められているなか,コロナ禍で数年が経過,リモートワーク,パラレルキャリアなどさまざまな働き方が注目を集めました。働く=自分や家族はどういうビジョンで生きるか,住むところをどうするか,現実を見つめ直す機会も多くなっています。
本書では<やわらかく生きる人々>に着目しました。
ある人は「シェアすることで場を作り」,ある人は「事務職で独立」を,ある人は「稼げない仕事を続ける」ことで資本主義経済と距離を置くことを考えています。子育てがひと段落し,「50代から海外で日本語教師になる」など新しい世界に一歩を踏み出した方も。また,あたらしい家族の形を作った方もいます。
いま求められるあたらしい軽やかさとはなにか,を考えます。
生き方,暮らし方を見直したい人
経済優先でない暮らし方,生き方を考えたい人
ものや常識にとらわれず,身軽に生きたい人
誰かの話を聞いて,自分の知らない視点を発見するのはおもしろい。それは自分の思い込みに気づくことでもある。家庭や学校で言われていたり,社会の雰囲気から読み取っていたりして,すり込まれてきた「当たり前」。
知らぬ間に自分は,その当たり前に従って物事を見ていたのだと思い知る。
平成,令和と時代が進み,コロナ禍になってまた世の中が大きく変わりつつある。かつての仕組みや方法が通用しなくなった今,自分のなかにある当たり前をもっとほぐしたくて,この本の取材をはじめた。お話を聞いたのは,世の中の例にとらわれずに道なき道を探る人たち。
新しい時代に直面しているのだから,これから先のロールモデルや道しるべはないと思っている。それでも,お話を聞かせてくれた方々の考え方の一つひとつが,やさしい未来になるかもしれないという明るい気持ちにさせてくれた。
横並びで働く
「tottori カルマ」店主 丸山伊太朗
*シェアカフェに出店する
事務の仕事でフリーランスになる
オンライン事務局 さいとうともこ
稼げないことを続ける
「汽水空港」店主 モリテツヤ
50代,未経験から台湾で働く
日本語教師 阿部恵子
自分を生かす,福祉のパラレルワーク
介護福祉士 辻本敏也
平日はアパート,週末は小屋。小さな家を行き来する暮らし
イラストレーター?りなこ
築50年超え,再建築不可,借地の元空き家で,地域とつながる暮らしを組み立てる
ここくらす代表 / ソーシャルデベロッパー?あらいきよてる
ライフステージとともに,家族は変わっていくもの
英語講師?村上康子??デザイナー?村上誠
代わりのきかない関係は,他人であっても築ける
料理家?麻生要一郎
おわりに
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